マイカーの運転を代行してもらえるサービス

内閣府の発表したデータによると、日本は65歳以上の人口が総人口に占める割合が令和3年10月1日時点で28.9％を占めており、かつてない高齢化社会の時代がやってきています。
高齢化社会が進むことによって、高齢者のより良い生き方が話題となっています。
ですから、高齢者向けのビジネスを始めたいと思っている人は、高齢者が快適に生活できるような環境を作り上げることが大切でしょう。

高齢者にとって、大きな問題のひとつが移動手段です。
これまでのように自由自在にマイカーの運転はできなくなったけれど、だからといって路線バスを使うのでは場所や時間の制約があり過ぎて、実用的ではないと悩んでいる高齢者も多いのではないかと思います。
介護保険では介護タクシーなどのサービスを提供していますが、条件が限られており、気軽に利用できる状況には至っていません。

高齢者の多くはマイカーを手放せず、家族や友人に運転をしてもらって外出するケースも増えてきています。
ただし、家族や友人に頼むとなるとそれぞれの時間的な都合もあり、いつでも好きなときにどこにでも外出できるというわけではありません。
こんなときに、リーズナブルな料金で利用できる運転代行サービスがあれば、利用者が増えることは間違いありません。

運転代行サービスのドライバーに必要な物

高齢者向けの運転代行サービスのドライバーは、普通の運転免許「第一種免許」を取得しておけばそれだけでも十分に仕事につなげることができます。
とはいえ、運転代行サービスを仕事としてきちんとして運営していくためには、第二種免許（普通自動車第二種運転免許）が必要なります。
第一種免許というのは公道を自動車で走行するために必ず必要な運転免許のことです。
これに対して第二種免許というのは、営利目的でお客さんを乗せてどこかへ連れてくために運転する際に必要な免許です。

第二種免許では実技試験の合格基準が高く設定されており、学科試験もより専門的な内容となっています。
第一種（普通）運転免許の取得者が全国で約7,300万人なのに対して、第二種免許を取得しているドライバーは約111万人、全体の1.5％にしかなりません。

第二種免許を取得しているドライバーのほとんどはタクシー会社に勤務しているドライバーです。
しかし、高齢者の送迎にターゲットを絞った運転代行サービス事業を始めたいと考えているのであれば、第二種免許を保持しているドライバーを雇用することが大切だといえるでしょう。
女性ドライバーで第二種免許を取得している人は全国でもわずか4万人前後ですので、高齢者向けに特に女性ドライバーを確保したい人は、この点にも留意しておくことをおすすめします。