福祉用具専門相談員とは
日常生活において、介護は必要となる方が必要とする器具が福祉用具です。
高齢者の方の場合には介護保険を利用すると色々な種類の福祉用具をレンタルしたり・購入したりすることが可能です。
どのような器具が適しているかについてのアドバイスをする役割を担うのが福祉用具専門相談員です。
また、家族の希望に沿って器具を探し出すこともします。
福祉用具専門相談員は福祉用具貸与・販売事業所、福祉用具住宅改修事業所、ホームセンター・スーパーなどの介護福祉用品売り場、生活用品販売店、福祉用具メーカーなどが主な勤務先になります。
業務としては福祉用具の選定相談、福祉用具の利用計画を作成、福祉用具の適合、取扱説明、訪問確認(モニタリング)などが挙げられます。
レンタル対象と販売対象
レンタル対象の福祉用具と販売対象の福祉用具があります。
車いす、介護ベッド、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり・スロープ、歩行器、歩行補助つえ、移動用リフト等はレンタル対象ですが、衛生的なことを考えて腰掛便座、入浴補助用具(入浴用いす、浴槽用手すり、浴室内に設置するすのこなど)、簡易浴槽、移動用リフトのつり具部分等は販売対象となります。
福祉用具専門相談員になる方法
福祉用具専門相談員になるには、福祉用具に関する知識があるとみなされる国家資格を有するか、あるいは、福祉用具専門相談員講習を修了することが求められます。
要件を満たす国家資格としては、介護福祉士、社会福祉士、看護師、準看護師、保健師、理学療法士・作業療法士、義肢装具士があります。
しかしながら、制度が変わったために、ホームヘルパー2級・1級、介護職員基礎研修、介護職員初任者研修では相談員になることはできなくなりました。
福祉用具専門相談員指定講習は約7日間渡って行われます。
最終日に筆記試験が行われますので、それに合格すれば、修了です。
講習では福祉用具と福祉用具専門相談員の役割、介護保険制度などに関する基礎知識、高齢者と介護・医療に関する基礎知識などを学びます。
需要が増える
福祉用具専門相談員の需要は少子高齢化の日本において、増えることが予想されます。
自分のキャリアアップにおいても、大きな意味を持ってくるはずです。
いろいろな種類の求人に応募することが可能になってきます。
福祉用具専門相談員になることは、それほど難しい物ではありません。
なれれば、大きなジャンプアップのきっかけをつかむことができるようになります。
自分の人生を有意義にすることを考えて、チャレンジしてみることがお勧めです。
介護を必要とする方に喜んでもらうことができるのでやりがいを感じることもできることでしょう。