染物の体験について
天然染料を使った草木染めや、模様が切り取られた型を使う型染め、藍を染料として用いる藍染めなど、今やさまざまな種類の染物の体験ができます。
職人である講師の丁寧なサポートにより、初心者の方でも上手く仕上げられますし、自分が染めた染物を持ち帰れるので、独特な色合いを自宅でも楽しめるのが魅力です。
ただ単に飾るのではなく、手ぬぐいやトートバック、Tシャツといった、実用性があるものを作れるのもポイントです。
手ぬぐいはタオル代わりや物を包めますし、トートバックであれば必要なものをいつでも持ち歩けるので、実用性もばっちり兼ね備えられます。普段の生活に役立つTシャツを染められるのも嬉しいですね。
複数回の体験に参加すると、上級者向けの体験会に参加できる教室もあれば、染物の歴史や伝統文化について丁寧な説明を受けてから体験を行えるところもあります。
毎回飽きずに新鮮な気持ちで楽しめるのが人気の理由なのかもしれません。
染色教室を運営する際に必要なスキル
自身が講師として染色教室を開くなら、染色に関する知識をはじめ、染色の原料となる鉱物や植物に関する知識が必要不可欠です。
一つの染色方法に特化するのではなく、さまざまな染色方法を学ぶことで、表現の幅がグンと広がります。緻密な作業であるぶん、丁寧にモノを作り上げる器用さや繊細な作業が好きな方が向いています。
染色家を目指すなら、大学・短期大学・専門学校のいずれかに進学し、デザインや美術、家政学や生活科学といったスキルを習得します。
染料や薬品の特徴や性質を細かく理解し、質の高い技術を得るには設備の整った学校に通うのが一番です。
学校で得られる知識だけでなく、染色の奥深さを知るために、自身が気になる工房のワークショップや染物体験に参加するのもおすすめです。
また、染色家染色の技術を証明できるものとして「染色技能士」という資格があります。
この資格は国家資格で1級と2級があり、専門学校によっては資格取得のために対策を行ってくれます。
染色教室を開くためにやるべきこと
教室を開業するためには、必要な届け出を準備しなければなりません。
染色教室を開業する際、個人事業主になる人は、開業1ヶ月以内に開業届が必要です。もし、経営が上手くいかなかった場合に廃業するときも提出します。
改行届に必要な事項を記入した後、自身の住所の管轄である税務署に提出してください。
教室を開く十分なスペースも確保する必要があります。
染物道具や染物を干せる場所、体験者が十分に体験できるスペースも考えたうえで、ゆとりある場所を選びましょう。