買い物難民を救うサービスを見つけよう

買い物難民・買い物弱者とは

買い物をする際、車を使う方もいれば、電車やバスといった公共交通機関を利用する方など、移動手段はさまざまです。
しかし、商店街やスーパーのようなお店が閉店したり、公共交通機関が機能を果たせず廃止になったりするエリアがあります。
住んでいる地域で買い物が思うようにできず、生活に必要なサービスを受けるのが難しい人のことを、買い物難民もしくは買い物弱者といいます。

一人暮らしや運転免許を返納した高齢者の方は、近所にスーパーやコンビニが無いと買い物が自由にできません。
ネットスーパーという手段もありますが、パソコンやスマホに慣れていない、そもそもこれらの電子機器を持っていない方も多いため、買い物難民になりやすい状況です。
スーパーが近くにあったとしても、買いたいものをすべて買うとなると荷物が重くなるため、家とスーパーを往復しないといけないとの悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。

平成27年に行われた経済産業の調査によると、買い物難民は700万人まで増加していることが分かりました。
店舗の閉店などの要因が重なり、農村や過疎化が進む地域だけでなく、都市部でも進んでいる状況です。

買い物代行サービスの種類

買い物代行サービスとは、利用者からいただいた注文を基に商品を購入し、利用者に届けるシステムです。
買い物代行サービスを現在行っている地域はいくつかあり、熊本県では健軍商店街振興組合がらくらくお買い物システムという事業をスタートさせました。

健軍商店街から半径約2キロに住む利用者が商品を購入すると、その品をタクシーで配送してくれます。
利用料金は1回300円で、そのうちの100円は商店街が補助する仕組みです。
欲しい商品をラクに購入できるだけでなく、未稼働だったタクシーを有効に活用できるのも大きなメリットです。

三重県で展開するスーパーサンシは、8店舗で宅配事業を行っています。
届けてほしい日の朝に、電話もしくはインターネットで商品をオーダーすると、当日の17時までに自宅に届けてくれるシステムです。

会員制のサービスで使い放題コースと1回ごとに使えるコースが用意されているのもポイントです。
利用する際は、商品配達用の鍵付きロッカーの設置や3階以上への配達はエレベーターがあることなど、複数の条件が設けられているため、その点は必ず確認しましょう。

常温商品は専用の薄い箱、生鮮食品は保冷材付きの保冷箱、冷凍食品はドライアイスを入れた容器というように、それぞれの商品に合わせた状態で配達してくれるのも安心して依頼できるポイントです。