高齢者の食事づくりのスペシャリスト「介護食アドバイザー」

介護食アドバイザーとは?

介護食アドバイザーというのは、高齢者の生活をより良くするための資格の一つです。
食事をきちんとおいしく食べられることは生活を維持していく上で大変重要なことですが、高齢者になってくると物を噛む力が衰えてきたり、食べ物を飲み込むのが困難になってきたりします。
そこで登場するのが介護食アドバイザーで、介護食アドバイザーは高齢者でも食べやすい食事作りで高齢者のQOLをあげていきます。

介護食アドバイザーというのは日本能力開発推進協会(JADP)が認定している資格で、同協会による認定教育機関で教育訓練を受け、全カリキュラムを修了することによって受験資格が得られます。
高齢者の栄養摂取のポイントや体の特徴と食事の関係、誤飲防止のためのポイントなどを学ぶのが介護食アドバイザーカリキュラムの目的で、資格を取得すれば介護業界に就職することができます。

介護食アドバイザー資格の受験方法

介護食アドバイザーのカリキュラムを全て修了したら、日本能力開発推進協会ホームページの「検定試験申込」に必要事項を記入し、受験申込を行います。
受験料は5,600円(税込)で、認定校の教材に同封されている振込用紙を使って振込を行います。
受験申込と受験料の振込が確認された時点で試験問題が発送されますので、自宅で受験をします。

得点率が70%以上であれば合格となり、合否結果は1ヶ月後に郵送されてきます。
なお、介護食アドバイザー資格試験の合格率は非公開となっています。

介護食アドバイザーの仕事内容

介護食アドバイザーの資格を取得すると、介護施設の求人に簡単にアクセスできるようになります。
介護食アドバイザーの平均賃金は29歳以下で約30万円、30~39歳で35万円前後、40~49歳で36万円前後となっています。
日本では高齢者人口の割合は年々増加の一途をたどっていますので、介護食アドバイザーの資格を今のうちに取得しておけば、就職先の選択肢は広がること間違いなしです。

介護福祉士の資格を持っており、現在福祉の仕事をしている人も、介護食アドバイザーの資格を併せて取得すればより幅広い仕事を展開していくことができます。
自宅で身内の介護をしている人も、介護食アドバイザーの資格を取ることによって、被介護者により適切な献立を用意することができるようになります。

それだけではなく、飲食業界や食品業界でも介護食アドバイザーの重要はありますので、介護だけにとらわれずにさまざまな分野で活躍をしたいと考えている人にはぴったりです。
介護食アドバイザーの勉強をしておけば、自分が高齢になった時にも食事の内容と質に気をつけるようになりますので、健康を維持するためにおすすめです。